今、札幌では、PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)が開かれています。
PMFは国際教育音楽祭で、世界各地で開かれるオーディションを経て選ばれた若者達が札幌に集い、約1ヶ月に渡り、名だたる指揮者やオーケストラ(ウィーン・フィルやベルリン・フィルなど)、アンサンブル(東京クヮルテット)のメンバーから指導を受けます。また、指導者による演奏会、学んだ成果を発表する演奏会も開かれます。
毎年7月、世界中から、音楽家達、音楽を志す若者達、それを聴きたい人達が札幌に集うわけです。
PMFが今まさに開かれている札幌はちょっと遠いかもしれませんが、実は、規模こそもっと小さいものの、同じようなことが出雲でも行われているんです。
それは、7月18日(月・祝)、出雲市民会館で開かれる出雲フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会。
「そんなのただのオーケストラの演奏会じゃないか」とお思いになったかもしれませんが、実は違うんです。
出雲フィルの定期演奏会は、先にご紹介しましたPMFでの演奏会のように、学んだ成果をみなさんに披露する場です。
この演奏会に先立ち、7月16日(土)から、各種のセミナーが開かれています。
出雲を中心に活躍する音楽家や、他の地域からやって来た音楽家が、個人レッスンからパートでの合わせ、セクションでの合わせ(弦楽器とか木管楽器とかオーケストラ内の大きめのくくりでの合わせ)、オーケストラの指導を行います。
また、それら指導者達は、出雲市内の吹奏楽部等に指導に出かけることもあります。
一緒に学ぶオーケストラ(つまり出雲フィル)のメンバーには、音楽家もいますし、私のような愛好家もいます。
指導者もそうではない人も共に学んでいくという点では、大学にもちょっと似ているかもしれませんね。
そして、その締めくくりとなるのが、7月18日(月・祝)の定期演奏会となるわけです。
「アマ・オケなのに妙なことをやっている」と勘違いされる方もいらっしゃいますが、出雲フィルとは、実は、プチ教育音楽祭なのでした。
毎年、夏の定期演奏会は一人の作曲家の曲を取り上げていますが、今年の作曲家はブラームスです。
どうぞお楽しみに!
☆このセミナー・演奏会について詳しくは、出雲芸術アカデミーのサイトをご覧ください。