2011年10月10日月曜日

芦原充さん(ヴァイオリン)へのインタビュー 10月14日の演奏会を前に


10月14日(金)19:00から、ビッグハート出雲で開かれます演奏会「ヴァイオリン・デュオ・シリーズ Vol.2 芦原充&高橋美穂 with 角田知子 テルツェットの魅」が近づいて来ました。
出雲楽友協会事務局では、この演奏会の出演者であり出雲楽友協会の音楽家会員でもあるヴァイオリニストの芦原充さんに、この演奏会についてお話を聞きましたので、以下にご紹介します。
この演奏会について、詳しくは出雲楽友協会ホームページあるいはブログをご覧ください。
また、出雲楽友協会でもこの演奏会のチケットを取り扱っておりますので、ご利用ください。


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<芦原充さん(ヴァイオリン)へのインタビュー>

【事務局(以下、「事」】まずチラシを拝見しますと、「テルツェット」という、ちょっと聞き慣れない言葉が大きく載っていますが、「テルツェット」とはどのようなものでしょうか?

【芦原】テルツェットというのは、イタリア語で、三重唱、三重奏という意味で使われます。ヴァイオリン2台とヴィオラという編成では、この「テルツェット」が使われることが多いです。このテルツェットという形で活躍しているプロのアンサンブルもいくつかあります。


【事】共演者についてお伺いします。ヴァイオリンの高橋美穂さんは、芦原さんのお姉さんでいらっしゃいますね。ヴィオラの角田知子さんというと、芦原さんが主催されていた「室内楽の夢」シリーズが思い出されますが、角田さんについて少しご紹介いただけますか?

【芦原】角田さんは、最近はよくオペラやバレエの仕事をされているヴィオリストなのですが、室内楽にも造詣の深い方で、優れたテクニックと高い音楽性に、私もいつも魅了されています。今回は私の強い希望でこの演奏会にお誘いしましたところ、快く引き受けてくださいました。
ずっと長い間、弦楽四重奏とはまた違う響きのテルツェットの名作を集めたコンサートを開催するという夢を持っていました。すばらしいヴィオリストである角田知子さんとの出会いによりそれが実現でき、大変うれしく思っています。


【事】今回のプログラム(曲目)について、聴きどころをお聞かせいただけますか?

【芦原】まず、テルツェットの大作3曲です。イザイ、コダーイ、ドヴォルジャークの作品はこの編成での最高傑作で、とても充実した内容を持っています。
特にイザイの作品は、長い間、楽譜さえ入手できなかった秘曲ですが、本当に素晴らしい曲です。ぜひ聴いていただきたい一曲です。
また、よりテルツェットの魅力を感じていただきたく、ソロ、ヴァイオリン・デュオ、またヴァイオリンとヴィオラのデュオの作品も盛り込みました。ベリオ、イザイ、そしてヴィラ=ロボスと、こちらも内容の濃い力作ばかりです。テルツェットとの響きの違いも感じていただきたいです。


【事】最後に、みなさんに一言をお願いします。

【芦原】とてもマニアックな、こだわりのあるプログラムを組みました。私たち演奏者にとって挑戦となる演奏会です。今からどんな本番になるかワクワクしています。全ての曲がメインとなるようなプログラムですので、10月14日(金)の夜は、ぜひビッグハート出雲にお越しいただいて、それぞれの作曲家の魂が込められた名作を聴いていただければと思います。


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