「出雲楽友協会 第2回 島根県新人演奏会」を、去る4月29日(日・祝)、ビッグハート出雲・白のホールにて、開催しました。
この新人演奏会とはどのようなものなのか、また私達がどのような考え・思いで開催しているのか。演奏会当日にお客様にお渡ししたプログラムの会長挨拶を以下に引用します。
「この島根県新人演奏会は、『島根県ゆかりの新人演奏家の紹介と発表の場を作ること』を主眼に、昨年より開催しており、今回が2回目となります。
当演奏会は、音楽大学等で専門的に学んだ有望で若い人材の発掘、育成、音楽芸術にかかわる人々の交流、地域の音楽文化の発展を期待して開催するものであり、当協会が最も力を入れている自主事業の一つです。 」
さて、このような島根県新人演奏会ですが、今回出演した若き演奏家をあらためてご紹介しましょう。
まず最初はソプラノの伊藤智子さん。
伊藤さんは松江市のご出身で、くらしき作陽大学音楽学部を卒業されました。
演奏曲は、トスティ:4月の夜に、ヴェルディ:歌劇《シチリア島の夕べの祈り》より“ありがとう、愛する友よ”。
ピアノは南海瞳さんでした。
続いてはクラリネットの研谷由梨さん。
研谷さんは雲南市のご出身で、くらしき作陽大学音楽学部を卒業されました。
演奏曲は、ドビュッシー:クラリネットとピアノのための狂詩曲 第1番。
ピアノは、当協会・音楽家会員で、昨年の第1回島根県新人演奏会の出演者でもあった嘉戸絵理香さんでした。
一部の最後はピアノの若月恭子さん。
若月さんは出雲市のご出身で、フェリス女学院大学音楽学部を卒業されました。
演奏曲は、ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲 ハ短調。
さて、二部の最初はコントラバスの土生知広さん。
土生さんは福岡市のご出身で、くらしき作陽大学音楽学部を卒業されました。
演奏曲は、ドラゴネッティ:アンダンテとロンド。
ピアノは、先程ご紹介しました嘉戸絵理香さんでした。
土生さんは島根県出身ではありませんが、出雲市在住でした。島根県新人演奏会への出演資格の一つとして「島根県出身者(※)または在住者」というのがあり、島根にゆかりのある方は出演できます。
「でした」と書きましたのは、土生さんは5月から福岡にお住まいだからです。福岡や九州、その近くのみなさま、土生さんはいいコントラバス奏者ですので、どうぞよろしくお願いします。
(※「島根県出身者」とは、出生地が島根県である人、または島根県内の小・中・高・短期大学・大学・大学院のいずれかを卒業・修了された人とします。
続いてはファゴットの錦織景子さん。
錦織さんは出雲市のご出身で、大阪音楽大学、デトモルト音楽大学を卒業されました。
演奏曲は、カリヴォダ:バスーンのためのバリエーションとロンド 作品57。
ピアノは宅見優里さんでした。
最後はメゾ・ソプラノの松尾南那さん。
松尾さんは雲南市のご出身で、国立音楽大学を卒業されました。
演奏曲は、マスネ:歌劇《ウェルテル》より“ウェルテルよ、誰が言えましょうか”(手紙の歌)、サン=サーンス:歌劇《サムソンとデリラ》より“私の心はあなたの声に花開く”。
ピアノは菅原史子さんでした。
演奏会後は、ホワイエにて、お客様と出演者との談笑や出演者によるお客様のお見送りも見られました。
また、演奏会の打ち上げは、出演者同士、あるいは先輩の演奏家達、当協会会員との交流の場ともなりました。
この新人演奏会の開催にあたっては多くのみなさまのお世話になりました。
もちろん当協会の会員のみなさまのご支援あっての開催でした。舞台に立つことこそありませんが、この新人演奏会の目立たぬ功労者のみなさんはこちらです。
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みなさまのおかげで、「新人」のみなさんに発表の場を提供することができました。厚く御礼申し上げます。