2011年12月18日日曜日

ミヒャエル・マソン氏によるミニ・コンサート&講習会、終了しました


12月14日(水)、出雲市大社町の大社文化プレイスうらら館にて、出雲楽友協会主催事業「オールボー交響楽団(デンマーク) 首席トロンボーン奏者 ミヒャエル・マソン 氏によるミニ・コンサートと楽器講習会 in 出雲」が開かれました。
16日(金)に出雲ケーブルテレビの番組で紹介されましたので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。

まずマソン氏によるミニ・コンサートが開かれ、マソン氏と望月美希さん(ピアノ・音楽家会員)が2曲を、マソン氏と川西聖也さん(トロンボーン・音楽家会員)、森山貴宏さん(トロンボーン・音楽家会員)のトリオが1曲を、約60人の聴衆の前で披露しました。



続いて、島根大学で音楽を専攻する学生2人が、一人ずつマソン氏による公開レッスンを受講しました。


休憩を挟んで後半は、出雲市内の中学校・高校でトロンボーンを演奏する中高生、島根大学の学生、愛好家、演奏家が輪になり、皆でレッスンを受けました。



トロンボーンを演奏する人にとってはもちろん、他の楽器を演奏する人、演奏はしないけれど音楽が好きである人、どなたにとってもとても興味深い、勉強になる講習会となりました。
優れた演奏家が言うことは似ているとも思いました。管楽器であればどう息を吹き込んで楽器を響かせるか、弦楽器であればどう弓を使って楽器を鳴らすか。また、音階、エチュードといった基礎的なトレーニングの重要さもよく言われるように思います。

マソン氏は、2012年には初のソロ・アルバム「リリカル・トロンボーン」を、ドイツのクラシック音楽レーベル・ダブリングハウス&グリム(MDG)から出されるそうです。楽しみですね。

今回のミニ・コンサート&講習会は、当協会音楽家会員の川西聖也さん(トロンボーン)、森山貴宏さん(トロンボーン)、木村恵理さん(ファゴット)が中心になって準備しました。
また、東京・新大久保の管楽器専門店ダク(DAC)のご協力により実現しました。
お世話になりました。

ミニ・コンサート&講習会にご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。


2011年12月16日金曜日

芦原充 ヴァイオリン・リサイタル 2011


2011年12月16日(金)19:00開演(18:30開場)
ビッグハート出雲 白のホール

[プログラム]
ヴィターリ:シャコンヌ
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 作品30-2
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 作品27-3「バラード」
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調

[出演]
芦原充 ヴァイオリン
武村直子 ピアノ


[チケット](全席自由)
一般 2,500円
高校生以下 1,500円

[プレイガイド]
出雲芸術アカデミー、ビッグハート出雲、アツタ楽器、大島屋楽器店、出雲楽友協会
しまね文化情報コーナー(島根県民会館内)
雲南市加茂文化ホール ラメール


■主催/芦原充ヴァイオリン・リサイタル実行委員会
■後援/財団法人 出雲市教育文化振興財団、出雲楽友協会


【お問合せ】
芦原充ヴァイオリン・リサイタル実行委員会
TEL 090-6436-7745


「芦原充ヴァイオリン・リサイタル2011」を前に


12月16日(金)19:00から、ビッグハート出雲・白のホールで開かれます「芦原充ヴァイオリン・リサイタル2011」について、当協会の音楽家会員でもあるヴァイオリン奏者の芦原充さんにお話を伺いましたので、以下にご紹介します。
このリサイタルで演奏されるそれぞれの曲の聴きどころも紹介されていますので、ぜひご覧いただき、リサイタルにお出かけください。

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(以下、芦原充さん談)

■リサイタルを開催するにあたって
出雲で演奏させていただいたり、たくさんの子供達のヴァイオリンを聴かせていただくようになって、もうすぐ10年になります。その間に、素晴らしい出会いがあり、また私自身も多くのことを勉強させていただきました。その節目の時に、大好きな白のホールで、とても敬愛している作曲家の傑作4曲を感謝の気持ちと共に演奏し、是非皆様に聴いていただきたい、との気持ちからリサイタルを開催することにしました。

また、今年は3月11日におきた悲しい東日本大震災によって、改めて音楽家として、また一人の人間として自分と向き合い、考えさせられた一年でもありました。震災直後は、関西でも多数の演奏会が中止になり、私自身も、言いようのない虚脱感の中にいました。いったい、ヴァイオリニストである自分に何ができるのかと…。しかし、やっぱり音楽家にできるのは、魂を削って作曲家が書いた傑作を、大切に練習して演奏していくことしかない!それで、聴いてくださる方々が、何か暖かい、また強い感情をもってくだされば…という思いにいたりました。「どんどん演奏したい、それも、作曲家の気持ちが溢れ出てくるような力作を!」と、リサイタルを前に改めて感じているところです。


■リサイタルで演奏するそれぞれの曲について
全曲、思い入れが大変強いです。

一曲目のヴィターリ(シャコンヌ)は、旋律の美しさと、ヴァイオリンの多彩な表現を是非聴いていただきたいです。高校生の頃、本番で緊張ばかりして、全く自由に弾けなくて悩んだ時期がありました。そんな時期、シャコンヌを演奏する機会があり、シャコンヌの美しい旋律の力でしょうか、なぜだかすっと曲に寄り添うことができ、それまでがうそのように、本番で自由になることができました。それからは本番で自分をコントロールできるようになったというか…あの本番でおとずれたビビビ、という感じはいまだに忘れられません。私にとって、そんな思い出深い一曲です。

2曲目のベートーヴェン(ヴァイオリン・ソナタ第7番)は、彼が遺書をしたためた直前に書いた作品だけに、凄まじい緊張感と、激しい苦悩を感じます。私事ですが、過去に病気になり、ヴァイオリンをやめなければ…という事態に追い込まれたことがあり、彼のこの当時の作品を演奏すると、本当にいたたまれない気持ちになります。しかし、彼の運命をのりこえていく、そんな勇気がこの曲には漲っていて、強い生命力を表現できたらと思います。

3曲目のイザイ(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番「バラード」)も是非聴いていただきたい一曲です。超絶的技巧を要求しながら、それが誇示にならず、全てが深い音楽につながっているのが彼の作品の素晴らしいところです。和音の選び方、構成など、彼のセンスの高さには本当に驚かされます。私事ですが、中学生の時、一旦ヴァイオリンをやめてしまいます。しかし、その後、音楽の世界に引き戻してくれるきっかけになったのが、このイザイの曲でした。そんな思い出の曲を、演奏できて幸せです。

4曲目のフランク(ヴァイオリン・ソナタ イ長調)は、祈りの気持ちをもって、大切に演奏したいとおもっています。長年、演奏してきた武村直子さんとのアンサンブルも是非聴いていただきたいです。


■最後に皆様に
出雲で10年間活動させていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。16日は、4つの傑作を大切に演奏いたします。是非お越しください!


2011年12月14日水曜日

オールボー交響楽団(デンマーク) 首席トロンボーン奏者 ミヒャエル・マソン 氏によるミニ・コンサートと楽器講習会 in 出雲

12月13日に、オールボー交響楽団の首席トロンボーン奏者であるミヒャエル・マソン氏が来日し、東京新大久保・管楽器専門店DACにてコンサート開催されます。
ワークショップ・ツアー初日の12月14日には、出雲に来られます。

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出雲楽友協会主催事業
『オールボー交響楽団(デンマーク) 首席トロンボーン奏者 ミヒャエル・マソン氏によるミニ・コンサートと楽器講習会 in 出雲』

日 時:2011年12月14日(水) 19時~21時30分(開場18時30分)
場 所:大社文化プレイスうらら館 ごえんホール
〒699-0711 島根県出雲市大社町杵築南1338-9 TEL.0853-53-6500

参加形態:受講(楽器持参)、聴講(見学)、ミニ・コンサート鑑賞

参加対象者:受講の場合は、中学生以上でトロンボーン・パートの方のみ。
聴講・鑑賞の場合は、年齢・楽器・経験不問。


講習内容:ミヒャエル・マソン氏のミニコンサート(およそ30分間を予定) 
トロンボーンを専門に勉強している受講者の公開個人レッスン(およそ1時間) 
中高生・大学生・専門学生・一般受講者のグループレッスン(およそ1時間) 
全ての受講者・聴講者は、ミニコンサート鑑賞、各レッスンの見学ができます。 
お申し込み多数の場合は、受講者を優先とし、聴講者の入場を制限させて頂く場合がございます。その場合は、こちらからご連絡させて頂きます。ご了承下さい。 
尚、今回の講習会にはドイツ語通訳の方がおられます。 



入場料:中学生・高校生:【受講】一校3,000円(何名でも可、受講料・鑑賞料含む)
【聴講・鑑賞】一人1,000円
大学・専門・一般:【受講】一人2,000円(受講料・鑑賞料含む)
【聴講・鑑賞】一人1,000円
小学生以下(聴講・鑑賞のみ):無料
参加費は当日、中高生の受講の方は各学校単位で受付にて、中高生の聴講の方、大学生以上の方は個人で受付にてお支払い下さい。
出雲楽友協会会員の方は、会員の特典として、聴講の入場料(聴講・鑑賞)が1割引になります(会員証をご提示ください)。受講される場合は該当しません。


参加申し込み方法:電話・FAX・E-mailのいずれかにて、お申し込み下さい。
トロンボーンの方はもちろん、他の金管楽器の方や木管楽器の方も大歓迎です。
終了後、懇親会を企画しています。あわせて参加の旨をお知らせ下さい。


【お申し込み・お問い合わせ】チラシ画像(モノクロの方)をご覧ください。